【5月21日 AFP】イタリア北部エミリアロマーニャ(Emilia Romagna)州で発生した洪水で、3万6000人以上が避難を余儀なくされている。地元当局が20日、明らかにした。ジョルジャ・メローニ(Giorgia Meloni)首相は同日、洪水被害に対応するため、広島で開催中の先進7か国(G7)首脳会議(サミット)を切り上げ帰国すると表明した。

 同州の洪水でこれまでに14人が死亡。降雨は続いており、地元当局は警戒警報を21日まで延長した。

 メローニ氏は広島市内で記者団に対し、「この瞬間にこれ以上イタリアから離れていることはできない」と語った。一方で、被災地域で活動中の救助隊員やボランティアら5000人の他、支援を申し出た他のG7首脳に謝意を表した。

 メローニ氏は21日、被災地入りするとみられる。

 今回の洪水により、州内の305か所以上で土砂災害が発生した他、500か所を超える道路が損害を受けたり閉鎖されたりしている。(c)AFP/Helene Dauschy