【5月20日 AFP】テニスの不正監視団体ITIAは19日、女子の元世界ランキング1位で通算2度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)について、二つ目のドーピング違反が認定されたと発表した。

 ハレプは昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)期間中に行われたドーピング検査で禁止薬物のロキサデュスタット(Roxadustat)に陽性反応を示し、同10月から暫定資格処分を受けている。ロキサデュスタットは赤血球の産生を促進する薬で、貧血や腎臓病の治療に使用される。

 ITIAによると、ハレプは「生体パスポート」に関連する違反が新たに確認された。生体パスポートは、ドーピング違反の可能性を発見するために、選手の生体データを長期的に監視するものとなっている。

 ハレプはこの日、自身のインスタグラム(Instagram)に「人生で経験したことがない最悪の悪夢を生きている。自分の名前が最悪の形で汚されているだけでなく、違法物資を摂取するなど考えたこともないのに、理解できない理由で私の違反を証明しようとするITIAからの執拗(しつよう)な決意に直面している」と投稿した。

 さらに、自身は「混入物質の被害者」であるとして違反を否定し、「このようなハラスメントに直面して無力感」を覚えていると主張。今月下旬に予定されている審理で無実を証明できることを望んでいるとつづった。

 一方、ITIAは第三者の仲裁機関とハレプの代理人との話し合いを継続していくとしている。(c)AFP