【5月18日 AFP】陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は17日、男子10キロロードレースの世界最高記録を持つロネックス・キプルト(Rhonex Kipruto、ケニア)が、禁止薬物使用のドーピング違反で暫定資格停止処分になったと発表した。

 2019年の第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)で1万メートルの銅メダルを獲得したキプルトは、薬物の摂取を否定しており、マネジメントチームもクリーンな選手だと信じていると述べている。

 キプルトは2020年にスペイン・バレンシア(Valencia)で行われた10キロロードレースで26分24秒の世界最高記録をマーク。翌年の東京五輪の1万メートルでは失意の9位に終わった。

 ケニアの陸上選手は、過去5年で主に長距離選手ら70人近くが薬物違反で処分を受けており、陸上大国に泥を塗る危機的状況に陥っている。(c)AFP