【5月17日 AFP】ロイド・オースティン(Lloyd Austin)米国防長官は16日、ウクライナ軍のロシア軍との戦い方は小よく大を制す好例であり、台湾にとって格好の教訓となっていると述べた。

 オースティン氏は上院公聴会で証言し、中国が台湾を侵攻した場合の防衛戦略についての質問に対し、「ウクライナ、ロシア間の戦争から重要な教訓を多く得た」「戦力や戦術・技術が非対称でも弱小の軍が強大な軍に効果的に対峙(たいじ)できるというのがその一つだ」と述べた。

 また、議会の承認なしに在庫の軍事物資を供与できる大統領権限について、ウクライナに対して行ったのと同じように、台湾の自衛を支援する上でも極めて重要だと語った。

 ウクライナ軍は兵器やその他の物資、訓練の面で各国から支援を受け、ロシア軍の進撃を阻止するだけではなく、制圧された地域を奪還している。(c)AFP