ソウルのある映画館で「アバター2」広報映像を見る観客(c)news1
ソウルのある映画館で「アバター2」広報映像を見る観客(c)news1

【05月16日 KOREA WAVE】韓国で映画館観覧料金が引き上げられ、映画産業が低迷期を迎えたといわれる。消費者が劇場での観覧に慎重になる一方、オンライン動画サービス(OTT)進出が加速化したため、韓国映画産業の競争力が弱まったというわけだ。

映画振興委員会によると、3月の売上高は800億ウォン(1ウォン=約0.1円)、観客数は748万人で、新型コロナウイルス感染以前の2019年3月比売上高の63.2%、観客数の51%水準だった。

この中で韓国映画の売上高占有率は26.8%、観客数占有率は25.1%を記録した。映画館入場券統合電算網が運営された2004年以後、3月としては最も低い数字だ。

ある映画館で週末に映画を見る場合、一般(2D)は大人1人当たり1万5000ウォン、超大型スクリーンで上映(IMAX 3D)では2万5000ウォンとなる。コロナ以前の2018年(1万ウォン)よりも5000ウォンも引き上げられている。

一部の消費者は「映画館観覧料金が上がりすぎて」と悲鳴を上げている。大邱(テグ)市に住む女性(40代)は「子ども2人を連れてハリウッド映画を見に行きましたが、10万ウォン以上かかりました。映画館の観覧料金の上昇により、庶民はもう映画も見られない」と嘆いた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News