【5月13日 AFP】ケニアのカルト教団が信者を餓死させていたとされる事件で12日、新たに29人の遺体が見つかり、死者は計179人となった。

 警察はインド洋に面した東部マリンディ(Malindi)近くのシャカホラ(Shakahola)の森で見つかった遺体の大半について、元タクシー運転手の教団指導者、ポール・マケンジー・ヌセンゲ(Paul Mackenzie Nthenge)被告に「イエス・キリスト(Jesus Christ)に会える」と言われて餓死させられた信者とみている。

 地元警察トップのローダ・オニャンチャ(Rhoda Onyancha)氏によると、新たに救出された生存者はいない。また、信者が断食を続け、森の中の施設から生きて逃げることがないよう監視していた「用心棒団」のメンバーと、マケンジー被告を含む約25人の身柄を拘束しているという。

 捜索と遺体の掘り起こしは、先週は豪雨のため中断していたが、9日に再開された。(c)AFP