【5月13日 AFP】世界柔道選手権(World Judo Championships 2023)は12日、カタール・ドーハで6日目が行われ、ロシア出身のアルマン・アダミアン(Arman Adamian)が男子100キロ級の金メダルを獲得した。

 昨年のウクライナ侵攻以降、ロシアとベラルーシの選手が復帰した初めての主要国際大会で、アダミアンは中立の立場として参加した。一方、ウクライナは前週、ロシア代表メンバーには現役の兵士が含まれていると主張し、大会への選手団派遣を見送った。

 延長戦の末にルーカス・クラパレク(Lukas Krpalek、チェコ)を下した後、表彰式ではロシア国旗ではなく大会旗が掲げられ、国歌演奏の代わりに国際柔道連盟(IJF)の曲が流れた。

 アダミアンは、通訳を介してロシア語で「すごくうれしい。早く家族に電話して一緒に祝いたい」と喜び、「とにかく勝利を味わい、IJFのアンセムに耳を傾けた」と表彰台での心境について語った。

 女子78キロ級では、浜田尚里(Shori Hamada)が3位決定戦で敗れて5位に終わった。決勝ではイスラエルのインバル・ラニル(Inbar Lanir)がオドレー・チェメオ(Audrey Tcheumeo、フランス)を下し、金メダルを獲得した。(c)AFP