【5月14日 CGTN Japanese】中国広東省(Guangdong)はこのほど、内燃機関利用の商用車や特殊車両の代替として電気自動車(EV)や水素自動車の実用化を推進する計画を発表しました。また北京市は5日、同市大興区で水素燃料電池車バス10台を正式な路線バスとして投入しました。

 水素を使う燃料電池自動車(FCV)は水素と酸素の化学反応を利用するので、最終的に排出されるのは水であり、「炭素排出ゼロ」が最大の長所です。2022年の北京冬季五輪では約1000台の水素FCVが使用されました。これほど大規模な水素FCVの試験運用は、世界で初めてでした。

 水素FCVは現状では、普通の電気自動車より30%から50%ほど高価ですが、上海、重慶(Chongqing)、河南(Henan)などの中国各地では、水素FCVの産業発展を推進するために、高額の補助金を拠出するなどの関連政策が打ち出されています。

 中国では現在、水素FCVは主にバスや物流用自動車、大型トラックなどの商用車に使用されています。一方で、水素FCVの乗用車には、材料と部品についての効率が悪く、寿命が短いなどの業界全体にとっての技術的難題が存在しています。この問題について自動車製造の老舗大手である中国第一自動車や中国政府が設置した自動車技術研究開発会社である中国自動車工程研究院など10社は、技術上の難関を突破するプロジェクトを実施して、動力密度と動的性能が高く、低温でも急速始動が可能で寿命が長い乗用車用の燃料電池やエンジンの開発に取り組んでいます。

 中国水素エネルギー連盟の分析によると、中国における水素エネルギー利用率は2050年までに、エネルギー利用の最終段階において少なくとも10%に達し、水素需要量は6000万トン近くに達するとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News