【5月13日 CNS】第6回デジタル中国建設サミットのデジタルリテラシー・スキルのサブフォーラムが4月27日、中国・福州市(Fuzhou)で開催された。ショート動画ライブ配信プラットフォームである「快手(Kuaishou)」は、労働者のデジタル業務能力と競争力を向上させ、デジタル技術・ツールを活用した雇用と起業を支援するための優れた実践として、『2022年全国民デジタルリテラシー・スキル向上における優れた事例』に選出された。

 デジタル技術とあらゆる産業が深く結びつく中、ショート動画ライブ配信プラットフォームは、ナレッジシェアリング、キャリアアップ、就業スキルの学習プラットフォームになっている。

 2016年以来、ショート動画プラットフォームは急速に台頭している。『中国網絡視聴発展研究レポート(2023)』によると、ショート動画のユーザー数は10億1200万人に達し、ユーザーの「インターネットとの接触」において最も重要なアプリケーションとなり、インスタントメッセージングをはるかに上回る新規参加の機会となっている。

 ショート動画とライブ配信は、デジタルコミュニティを構築し、さまざまな業種をつなぎ、職業技能や起業経験を伝える役割を担っている。『2023快手知識普及レポート』によると、2022年、「快手」の知識普及クリエイターの数は前年比で24%増加し、1万人以上のファンをかかえるクリエイターの動画投稿数は、1億1000万回を超えている。彼らは、権威ある科学普及機関の者だけでなく、民間の科学普及の達人もいる。

 ショート動画の普及に伴い、ますます多くのライブ配信者やコンテンツクリエイターが新たな職業になっている。

 中国人民大学(Renmin University of China)労働人事学院の『ショート動画プラットフォームによる就職促進と社会価値創造に関する調査レポート』によると、「快手」はショート動画、ライブコマース、オンラインマーケティングなどの主要業務を通じ、「Webマーケター」「トレーダー」「ライブ配信アシスタント」「マーケティングの達人」「ライブコマースの達人」などの職種を創造している。調査によると、「快手」は計3463万件の雇用機会を創出したという。

『全国民デジタルリテラシー・スキル向上行動綱要』には、デジタル教育トレーニング資源のコンテンツを充実させ、デジタルリソースのオープンシェアを推進することが示されている。包括的なデジタルコミュニティを構築し、ナレッジシェアリングを促進することで、人びとの生活水準をより高いレベルに引き上げ、デジタルライフの新たな発展像を構築することが可能になる。(c)CNS/JCM/AFPBB News