中国で水稲産業のデータプラットフォームが起動
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【4月26日 CNS】中国南部の海南省(Hainan)三亜市(Sanya)で4月1~4日、「中国種子・南繁シリコンバレーフォーラム」が開催された。2日に開かれた「水稲産業チェーン発展フォーラム」では、中国初となる水稲産業のためのオンラインサービス「国家水稲全産業チェーンビッグデータプラットフォーム」が始まった。
このプラットフォームは農業農村部のプロジェクトで中国水稲研究所が主導。稲の品種改良や栽培、成長、病気、土壌、流通価格、市場などの情報をデータベース化し、水稲業界のデジタル化と情報化を促進する。
中国水稲研究所科学技術情報センターの徐春春(Xu Chunchun)副主任は「新品種の試験・研究、病気・害虫のスマート識別、遠隔管理、市場のニーズ把握、データの検索と分析など、用途は幅広い。たとえばどうした状況で病気や害虫、自然災害が発生するか分析し、生産を指導することができる」と説明する。
プラットフォームからは水稲栽培に関するリポートが定期的にリリースされる。今後は農業における生産のデジタル化を推進し、環境に配慮したシステムも構築する。徐氏は「プラットフォームは政府、企業、研究機関、農民が共同で活用するサービスとなる」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News