ジョコビッチ、状態は「問題ない」 肘のけがから回復アピール
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【5月12日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は11日、今週出場するイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2023)の本命はカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)だとしつつ、最近は肘を痛めていた中で現在の状態は「問題ない」とアピールした。
通算6度の優勝を誇るイタリア国際に大会第1シードとして臨むジョコビッチは、現在世界ランキング1位に君臨しているが、今大会で2位のアルカラスにトップの座を奪取されることを覚悟している。
アルカラスは今月末に開幕する全仏オープン(French Open 2023)の前哨戦、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2023)とマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2023)で連続優勝を飾っており、イタリア国際で1試合プレーするだけで世界1位に返り咲くことになっている。
ジョコビッチは「今大会を終えたら彼(アルカラス)が世界1位になるだろうし、そうなったとしても当然だ。本当に素晴らしい、最高のレベルのプレーをしている。このサーフェスで彼がトップなのは間違いない」と語った。
今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)で男子歴代1位に並ぶ通算22度目の四大大会(グランドスラム)制覇を成し遂げたジョコビッチだが、新型コロナウイルスワクチン未接種のため、米国で開催された3月のハードコート大会を欠場。
欧州のクレーコートシーズンに入っても、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2023)では16強止まり、スルプスカ・オープン(Srpska Open 2023)では準々決勝敗退、そしてマドリード大会は肘の問題を理由に欠場するなど、厳しいスタートとなっている。
しかしながら、最近の不調の原因となっている体の問題は克服したと主張。「問題ない。このレベルでは、誰でもどこかしらに問題を抱えているもので、珍しいことではない。20~25歳でなければ、以前よりこういうことは増える」と語った。
「自分のキャリアにおいてローマ(イタリア国際)はとても相性がいい。多くの好成績を残し、何度も決勝に進出してきた。クレーコートでは一番、結果を出している大会だ。ここを足がかりとして、全仏オープンを最高の状態で迎えられたらと思う」
ジョコビッチは、初戦となる12日の2回戦でトマス・マルティン・エチェベリー(Tomas Martin Etcheverry、アルゼンチン)と対戦する。(c)AFP/Terry DALEY