前線取材で死亡のAFPジャーナリスト、生前に見せた優しさ
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【5月11日 AFP】ウクライナで死亡したAFP通信のジャーナリスト、アルマン・ソルディン(Arman Soldin)氏は生前、けがをしたハリネズミを保護して治療し、厳しい戦地取材の最中にも優しさを見せていた。
ソルディン氏は9日、ロケット砲による攻撃を受けて死亡した。
同氏は生前、自らが命を落とすことになる場所のすぐ近くで、砲撃で地面にできた穴の中で見つけたハリネズミを保護し、回復までの記録をツイッターに投稿していた。
4月30日には、「ラッキー」と名付けたハリネズミが植物の間を嗅ぎ回る動画を投稿し「右目はないけれど、よく利く鼻がある!グッバイ、そしてグッドラック、ラッキー!」とつづっていた。
ウクライナ侵攻初期から取材に参加し、最も危険な場所から動画制作を続けたソルディン氏は、「こうしたほのぼのとした話の裏で、血まみれの戦争が続き、何百万人もの人が避難を強いられている。NGOへの寄付で支援してほしい」ともツイートしていた。(c)AFP