時速1000キロの磁気浮上「飛行バス」観光実験線を建設へ 中国ハルビン
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【5月14日 CGTN Japanese】中国東北部の大手企業、ハルビン工業投資グループはこのほど、北京九州動脈トンネル技術有限公司と契約し、共同でハルビンに低真空超高速磁気浮上飛行バス観光実験線の建設と、飛行バス製造の産業化プロジェクトを実施することに合意しました。「飛行バス」は時速が1000キロ以上に達すると予測されています。
紹介によりますと、この飛行バスは超高速のチューブ型交通システムであり、道路や軌道、航空、水路に続く5番目の輸送様式で、超高速、低い建設コスト、低いエネルギー消費、高い安全性など多くのメリットがあり、時速1000キロ以上を実現できる唯一の大量輸送方式であるとのことです。
関係者の話では、この磁気浮上飛行バス観光実験線は地上から少なくとも4.5メートルの高さに設けられた直径約5メートルの鉄骨構造のチューブで、1両の車両には60人が収容可能で、当初計画では2キロが建設される予定です。1キロ当たりの総合建造費は2億元(約39億円)近くかかります。
ハルビン超高速磁気浮上観光実験線の建設は中国の超高速磁気浮上技術が理論研究段階から実際の建設に向けた大きな一歩を踏み出したことを示しており、真空チューブの中を走る世界初の超高速リニア観光実験線が古い工業基地であるハルビンに誕生することは、利便性とスピードを兼ね備えた地球村交通システムの構築に中国の知恵で貢献することになります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News