仁川新港のコンテナターミナルの様子(c)news1
仁川新港のコンテナターミナルの様子(c)news1

【05月11日 KOREA WAVE】韓国開発研究院(KDI)は8日に発行した「2023年5月経済動向」で「韓国経済は輸出が大幅に減少して景気不振が持続している」との分析を明らかにした。ただし「内需不振の緩和により急激な下降傾向は多少落ち着きそうだ」と付け加えた。

輸出は半導体を中心に大幅な減少傾向が続き、4月の輸出は前月(-13.6%)より減少幅が拡大した-14.2%を記録した。品目別では自動車(40.3%)と変動性の大きい船舶(59.2%)は増加したが、ICT部門(-42.5%)など大部分の品目が不振だった。

特に対中輸出が-26.5%で、前月(-33.4%)ほどではないものの、依然として高い水準のマイナス増加率を記録した。

4月の全産業生産は前月(3.3%)より1.1ポイント低い2.2%増加率となった。

鉱工業生産は車両用部品供給の正常化で自動車(26.8%)が高い増加傾向を続けたが、半導体(-26.8%)、電子部品(-30.4%)などで大きく減少した。

一方、サービス業の生産は外部活動や移動需要の増加に支えられ前月比6.2%増加。宿泊や飲食店業(23.3%→18.2%)、運輸や倉庫業(21.2%→18.2%)などが良好な増加傾向を維持した。

KDIは「建設業もまた高い増加傾向(21.7%→15.4%)を続けたが、昨年末に遅延した工事が再開されたことで現れた短期的現象とみられる」と説明した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News