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【05月11日 KOREA WAVE】韓国でオンラインコミュニティDCインサイド「うつ病ギャラリー」を利用していた10代女子学生たちがSNSで中継しながら自殺を試みる事例が相次いでいる。警察は放送通信審議委員会にうつ病ギャラリーの閉鎖を要請したが、議決は保留されており、その間も青少年が危険にさらされているという指摘が出ている。

ソウル江南警察署によると、今月5日午前4時ごろ、漢南(ハンナム)大橋で17歳と15歳の女子生徒2人が自殺を試みて警察に救助された。2人はうつ病ギャラリーで知り合い、当日はSNSで投身の様子を生中継していた。

4月16日にもうつ病ギャラリーを見ていた10代の女子学生が江南区(カンナムグ)駅三洞(ヨクサムドン)の高層ビルから飛び降り自殺した。この中学生もSNSで中継していた。

うつ病ギャラリーには「自殺のパートナーを探す」という文が多数掲載され、男性が性犯罪に悪用するケースも多発していたことから、警察は4月17日に閉鎖を提起したが、放送通信審議委員会は「犯罪との関連や危険と見なされる記載の割合が大きくない」などの理由で保留した。

同委員会のユン・ソンオク委員は「掲示文の70%程度が違法であってこそ、サイトを遮断させるべきだと理解している。遮断を決める時、違法コンテンツがどの程度の範囲なのかを判断しなければならない」と話した。

オンラインコミュニティDCインサイドも先月21日、閉鎖要請を拒否している。

高麗大学校技術専門大学院のイ・ソンヨプ教授は「危険が現実化しているのだから政府が積極的に措置しなければならない。(うつ病ギャラリー閉鎖は)生命権に対する問題であり、表現の自由より優先されるべきだ」と話した。

また、白石大学社会福祉学科のチェ・ミョンミン教授は「うつ病などを患う子どもたちが助けを求める所が十分でないため、大人たちが活動する所に入って悪用されている。青少年が簡単に自分たちの悩みを打ち明けられる専門的な機関がつくるべきだ」と強調した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News