中国外務省の汪文斌副報道局長(c)ロイター/news1
中国外務省の汪文斌副報道局長(c)ロイター/news1

【05月10日 KOREA WAVE】中国共産党機関紙人民日報系「環球時報」とその英語版「グローバルタイムズ」が、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の訪米と外交政策に対して連日、強い批判を展開している。これについて、中国外務省は「中国政府の立場は反映していないが、中国内の民意を反映している」との立場を明らかにした。

中国外務省の汪文斌副報道局長は8日の定例記者会見で、駐中韓国大使館が5日に環球時報などに抗議書簡を送ったことに関連して「我々はこれを知っており、これに環球時報が対応した事実も知っている」と言及。「中韓間の否定的な世論の根源がどこにあるのか、みなが明確に知っている。根源をよく管理することが否定的な世論を避けるカギであり、韓国側がより多くの建設的努力を尽くすことを願う」と述べた。

両紙は先月23日、訪米前のユン大統領の台湾関連発言を非難し、同28日の社説では「歴代の韓国政権の中でユン政権が米国に対する民族的独立意識が最も欠如しているという評価があった。今回の訪米はその評価を、疑う余地なく立証した」と批判していた。

駐中韓国大使館が両紙に抗議の書簡を送ったことを受け、両紙は共同社説で「根拠のない非難」だと反論し、「度を越して感情を刺激するような発言は外交機関から出てはならない。わが新聞に対する見解と非難に同意するのは難しい」と表明していた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News