【5月9日 AFP】ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード(2023 Laureus World Sports Awards)の受賞者が8日に発表され、サッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が男子の年間最優秀選手賞と年間最優秀チーム賞の2冠に輝いた。

 通算7度の世界最優秀選手賞「バロンドール(Ballon d'Or)」獲得を誇るメッシは、昨年開催されたW杯カタール大会(2022 World Cup)の決勝でPK戦の末にフランスを破り、アルゼンチンに悲願のW杯初優勝をもたらした。

 この日仏パリで行われた授賞式には妻のアントネラ(Antonella Roccuzzo)さんと出席し、2020年にフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の世界王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)と男子の年間最優秀選手賞を分け合ったのに続き、今回は個人賞と団体賞の両方で栄冠を手にした。

 フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)でプレーするメッシは、クラブに無断でサウジアラビアへ渡航して現在は罰金と活動停止の処分を受けている中で、チームメートのキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)らを抑えて受賞。フランス代表のエムバペはW杯決勝でハットトリックの活躍を見せたが、優勝には手が届かなかった。

 女子の年間最優秀選手賞には、昨年8月に開催された第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 22)の100メートルで通算5度目の優勝を果たしたシェリー・アン・フレイザー・プライス(Shelly-Ann Fraser-Pryce、ジャマイカ)が輝いた。

 その他、年間最優秀ブレークスルー賞には、男子テニスの全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)王者カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が選ばれた。

 年間最優秀カムバック賞には、サッカーイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でプレーするスター選手で、デンマーク代表として出場した2021年の欧州選手権(UEFA Euro 2020)の試合中に心停止で倒れたクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)が選出された。

 年間最優秀アクションスポーツパーソン賞には、昨年2月に開催された北京冬季五輪でフリースタイルスキー女子で金メダルに輝いた中国の谷愛凌(Eileen Gu)が選ばれた。

 ローレウス賞は2000年から毎年行われており、受賞者の審査を務めるのは、過去50年間における代表的な名アスリートで構成されるローレウス・ワールド・スポーツ・アカデミーのメンバー71人となっている。(c)AFP