レッドブル代表、フェルスタッペンとペレスの「パラノイア」阻止に苦心
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【5月6日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は5日、ドライバーズ選手権で首位に立つマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)と2位のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が平等に扱われ、そのライバル関係に「パラノイア(被害妄想)」が生まれないようにするべく最大限に気を配っていると述べた。
今季4レースを終えた現在、世界王者のフェルスタッペンとペレスは2勝ずつ記録しており、ドライバーズランキングではフェルスタッペンが6ポイント差でリードしている。
レッドブルはここまでチームオーダーを出すことなく両者を競わせており、ホーナー代表は慎重な管理態勢が必要な状況だと説明。この日のフリー走行後の記者会見では「まず、ぜいたくな悩みだと思う。ピットレーンにいるチーム代表なら誰でも、こうした問題を望んでいると思う」と語った。
さらには「これは以前にも経験済みで、最も重要なのはパラノイアが入り込まないようにし、両ドライバーを平等に扱うことだ」とし、「毎週末、ガレージから出る順番を交互にしているし、会議でどちらが先に発言するかも交互に行うほど、とにかく平等に扱うよう苦心している」と明かした。
その一方で、あらゆる状況下で平等な競技の場を維持するには限界があることも認め、「これはレースであり、F1だ。セーフティーカーが出動する場面もあるし、ピットストップのときなど、すべての側面をコントロールするのは無理がある」と指摘。両ドライバーの対決が、信頼性の問題よりもドライビング技術で決まることを望んでいるとも付け加えた。
「両ドライバーが平等の機会を与えられていると分かっていれば、最終的には彼らがサーキットでどのようなパフォーマンスをするかがポイントであり、そこでの勝負となってほしい」 (c)AFP/Simon EVANS