【5月2日 AFP】フランス各地でメーデーの1日、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)政権の年金改革に抗議するデモが行われた。少なくとも数十万人が参加したとみられる。デモ隊が治安当局と衝突する場面も見られた。

 デモ隊の一部は暴徒化。ジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相によると、全土で少なくとも警察官108人が負傷、デモ参加者291人が身柄を拘束された。

 AFP記者によると、パリでは一部参加者が警察に物を投げつけたり、銀行などの店舗の窓ガラスを割ったりした。警察は催涙ガスと放水銃で対応。放たれた火が建物に広がり、消防が出動する事態にもなった。

 デモ参加者について、内務省は全土で約78万2000人、パリは11万2000人と発表。労働組合「労働総同盟(CGT)」は、全土で230万人、パリは55万人としている。(c)AFP