イーマート月渓店の営業時間短縮の垂れ幕(イーマート提供)(c)news1
イーマート月渓店の営業時間短縮の垂れ幕(イーマート提供)(c)news1

【04月28日 KOREA WAVE】韓国流通大手・新世界グループが大型スーパーマーケットとして展開している「イーマート」と、同グループが経営権を握る「スターバックスコリア」が、営業時間に関連して相反する戦略を展開し、その背景に関心が集まっている。

イーマートは3日から、ほとんどの店舗の営業終了時間を従来の午後11時から10時に繰り上げた。一方、スターバックスは同日、スーパーや百貨店内などを除く店舗の営業時間を「午後10時まで」から「午後11時まで」に順次延長している。

新型コロナ禍での消費トレンドの変化や、コロナ収束後の外部活動増加という要因が、それぞれ異なる形で影響を与えているようだ。

イーマートは午後10時以降の客の割合は2020年の4.4%から2022年は3.0%に減少するなどが営業時間短縮の背景にあると説明している。コロナで外部活動が萎縮している間、生鮮食品がオンラインで買えるようになるなど、オンラインでの電子商取引が急成長したことが大きい。

一方、スターバックスはコーヒー豆の価格上昇などで営業利益が2021年の2393億ウォン(約238億円)から2022年には1224億ウォン(約122億円)に縮小したことから、営業時間延長によって利益回復を図ろうとしているようだ。

証券関係者によると、スターバックスの今年の利益は改善される見通しだが、コーヒー豆価格の上昇による原価負担により回復が遅れる可能性があるという。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News