【4月27日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は27日、貧しい国・地域に住む若い女性の約90%がインターネットを利用していないとする調査報告書を公表した。同年代の男性がネットを利用していない割合は約78%だった。

 調査は、主に低所得の54の国・地域の15~24歳を対象に実施した。

 報告書は、デジタル化が進む中、女性のネット利用が男性を下回っているという状況は、女性が経済的に取り残されるリスクを抱えていることを意味すると指摘した。

 ユニセフのロバート・ジェンキンス(Robert Jenkins)教育部門長は報告書で「男女間のデジタル格差をなくすことは、(女性が)インターネットやテクノロジーを利用できるようになることにとどまらない。若い女性がイノベーターやクリエーター、指導者となれるよう、エンパワーする(力づける)ことにもつながる」としている。

 その上で、「労働市場におけるジェンダー格差問題に取り組むには、若者、特に若い女性がデジタル技術を身に着けられるよう、直ちに支援を開始する必要がある」と述べた。(c)AFP