【4月27日 AFP】女子テニス世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が26日、大会賞金額の男女平等化に声を上げた。

 シフィオンテクは連覇を果たした前週のポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2023)で10万ユーロ(約1480万円)強を獲得したが、同週のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2023)を制した男子のカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は47万5000ユーロ(約7000万円)を手にし、一部で比較する見方がある。

 シフィオンテクは今週出場するマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2023)の会見で、「テニスはほとんどのスポーツと比べたら良い方だが、同じレベルの男女の大会の賞金を平等にするという点では、まだまだできることがある」と指摘。

「四大大会(グランドスラム)はすでに平等で、それは素晴らしいこと。でも女子テニス協会(WTA)がそこに力を入れられたら良いと思う。多くのビジネスや時に政治も絡む話なので、個人的にはあまり突っ込みたくない」としつつ、「自分にそこまで影響力があるとは思わない。ただ、男子も女子も大体同じことをやっているので、平等だったら競技にとって良いと思う」とコメントした。

 また、男子の方が身体的にも生物学的にも強いため見ていて面白いという意見に対しては、女子テニスの方が「安定」していて、「感情」をかき立てる力があると反論した。

 グランドスラムでは、全米オープン(US Open Tennis Championships)が1973年に初めて男女の賞金を平等にした。その後全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament)が01年、全仏オープン(French Open)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)も07年に追随している。(c)AFP