ソウルのある大型マートで陳列されているシリアル製品(c)NEWSIS
ソウルのある大型マートで陳列されているシリアル製品(c)NEWSIS

【04月25日 KOREA WAVE】朝食の代わりに食べる韓国のシリアル市場で、人気商品の地形図が変わった。これまでトウモロコシを主原料としたコーンフレークが人気だったが、最近は穀物とドライフルーツ・ドライ穀物を混合したミューズリーと、ミューズリーに蜂蜜とオイルを混ぜて焼き上げたグラノーラの販売量が多くなった。健康と栄養を重視するトレンドが広がったためだ。

市場調査機関のユーロモニターによると、韓国のシリアル市場規模は2022年、推定2068億ウォン(1ウォン=約0.1円)。品目別の売上高はグラノーラとミューズリーが1171億ウォン、コーンフレークが897億ウォンだった。

シリアル市場の規模は、2018年の1345億ウォンから拡大を続け、昨年初めて2000億ウォンを超えた。その内訳をみれば、コーンフレークが2018年の833億ウォンから昨年の897億ウォンへ、約7.6%の成長にどとまっているのに対し、グラノーラとミューズリーは512億ウォン(2018年)から1171億ウォン(昨年)に2倍以上成長している。

つまり最近のシリアル市場の成長傾向は、グラノーラとミューズリー製品がけん引しているわけだ。グラノーラとミューズリーの販売額は2021年に初めて年間1000億ウォンを超え、この時からコーンフレークの売上高を上回っている。

食品産業統計情報報告書は「最近、健康に対する関心が高まり、シリアル購買時に栄養成分を考慮する消費者が増えたため、グラノーラ市場が成長している。新型コロナ期間中、家での食事の頻度増加とシリアル製品の簡便さが相まって需要が拡大した。また、シリアルをギリシャヨーグルトやアイスクリームなどにかけて食べるなど活用が広がり、市場が成長した」と分析している。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News