【4月24日 AFP】ロンドン・マラソン(London Marathon 2023)は23日、英ロンドンで行われ、女子の部ではシファン・ハッサン(Sifan Hassan、オランダ)が見事な追い上げを見せ、自身初マラソンで優勝を飾った。男子の部ではケルビン・キプタム(Kelvin Kiptum、ケニア)が世界歴代2位記録で優勝した。

 東京五輪の5000メートルと1万メートルで金メダルを獲得したハッサンは、先頭集団から後れをとり、マラソンデビューは失望のうちに終わるかと思われた。腰を抑えて一度立ち止まり、ストレッチをする場面もあったハッサンは、そこから立て直して残り5キロほどで先頭集団に追いつくと、最後はスプリント勝負で抜け出し、2時間18分33秒でフィニッシュした。

 2位には2時間18分37秒でアレム・メゲルトゥ(Alemu Megertu、エチオピア)、3位にはさらに1秒差で東京五輪金メダリストのペレス・ジェプチルチル(Peres Jepchirchir、ケニア)が続いた。

 一方男子では、キプタムが2時間1分25秒という驚異的なタイムで大会記録を更新した。昨年12月の初マラソンで男子歴代3位のタイムを記録していたキプタムは、エリウド・キプチョゲ(Eliud Kipchoge、ケニア)が持つ世界記録に16秒及ばなかった。

 同胞ジェフリー・ カムウォロル(Geoffrey Kamworor)が2時間4分23秒で2位、タミアト・トラ(Tamirat Tola、エチオピア)が2時間4分59秒で3位に入った。

 現役引退前最後のマラソンとなったモハメド・ファラー(Mohammed Farah、英国)は、2時間10分28秒で9位に終わった。(c)AFP