【4月21日 AFP】男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算22勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は20日、股関節のけがが完治していないため、次週行われるマスターズ1000(ATP Masters 1000)のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2023)を欠場すると発表した。復帰時期は不明だとし、全仏オープン(French Open 2023)へ向けて暗雲が垂れ込めている。

 36歳のナダルは、2回戦敗退に終わった1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2023)で股関節屈筋を痛めて以来、ツアーから離脱している。

 当初は最長2か月の離脱とみられていたが、直近のクレーコート大会のモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2023)とバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2023)も欠場していた中で、「まだけがが癒えていない」と自身のインスタグラム(Instagram)で説明。「スケジュールについてはお伝えできない。もし分かっていれば教えたいが分からない。それが現状だ」とつづった。

 自身の歴代最多記録を更新する14回目の優勝を果たした昨年の全仏オープン以降はけがに苦しむことが増えた。先月には2005年以来となるトップ10陥落を経験し、現在の世界ランキングは14位。今後は全仏オープンの最後の前哨戦となるイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2023)出場へ向けて時間との闘いとなる。

 今年の全仏オープンは5月28日に開幕する。(c)AFP