ソウル・COEXで開かれたEVトレンドコリア2023(c)news1
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【04月20日 KOREA WAVE】電気自動車の価格競争が激化することで、今後、韓国の自動車市場が少数企業を中心に再編される可能性があるという見通しが出ている。

韓国自動車研究院が17日に発刊した報告書は、電気自動車の普及段階でガソリンなど内燃車に対する電気自動車の相対的価格が消費者の購入決定や電気自動車の普及に大きな影響を及ぼすと予想した。

実際、完成車メーカーは電気自動車補助金廃止に先んじて対応するため、価格を引き下げている。

また、価格競争力確保のためバッテリーに用いる鉱物の調達に直接参入したり、価格が安いリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリー搭載を推進したりしている。

報告書は、価格競争の激化で短期的に1台当たりの販売利益が減少し、生き残った企業を中心に市場構造が再編される可能性があると予測。電気自動車市場では今後、自動運転技術など新規ビジネスモデルを通じた収益源の拡大と製品差別化が重要になるとしている。

報告書は「価格戦略だけで企業が生き残ることを担保するのは難しい。メーカーは価格以外の競争に集中し、製品の差別化を通じて市場支配力を高めようとするだろう」と説明した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News