ルブレフがモンテカルロでマスターズ初優勝、ルーネに大逆転勝利
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【4月17日 AFP】男子テニス、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2023)は16日、シングルス決勝が行われ、大会第5シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)が5-7、6-2、7-5で第6シードのホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)を退け、自身初となるマスターズ1000(ATP Masters 1000)優勝を果たした。
ルブレフは最終セットでゲームカウント1-4と先行されたところから巻き返して勝利した。マスターズ1000では2021年にこの大会とウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2021)決勝で敗れていたが、25歳でキャリア最大のタイトルを獲得した。
キャリア13勝目を挙げたルブレフは「何て言ったらいいか分からない。1-4の0-30から追いかけて、それからブレークポイントをセーブして、勝ち目はないと思っていた。だけど何とか勝つことができた」とコメントした。
「覚えている限り、以前の決勝で負けていたときも、勝ち目はないと思い込み、気持ちが落ちていた。だけどきょうは『とにかく最後まで信じてみよう』と考えた。それが第3セットに心がけていたことで、巻き返しのチャンスがもう1回あればと思っていたが、こんな形でそれができるなんて」
ロシアのウクライナ侵攻を受け、中立の立場でツアーに参戦しているモスクワ出身のルブレフは、観客の応援にも感謝し、「母国のことがあるから、世界中でこれだけサポートしてもらって、胸がいっぱいだ」とコメントした。
対する19歳のルーネは、世界ランキング10位以内の選手5人を破って優勝したパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2022)に続く2回目のマスターズ1000制覇を目指したが、3セットの激戦になったヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)との準決勝から体力が回復し切らなかったことを認めた。
ルーネは「力がもう残っていなかった」と話し、「残念だけど、クレーコートシーズンで一番大事な大会は全仏オープン(French Open)だから、そこに向けて最高の準備ができるかが重要だ」と続けた。(c)AFP/Igor GEDILAGHINE