【4月16日 AFP】15日に英国で行われた競馬の世界最高峰の障害レース、グランドナショナル(Grand National 2023)で、動物愛護団体のメンバーがコースに侵入し、発走に遅れが生じた。

 団体は、エイントリー競馬場(Aintree Racecourse)で「過去最大の行動」に出ると事前に宣言し、コース内で人間バリケードをつくって「グランドナショナルを中止」させると声明を出していた。

 数人はレース前に逮捕されたが、一部のメンバーはコース内のフェンスやさらに奥まで侵入した。連行されるメンバーには、観客から大きなやじが浴びせられた。

 ニッキー・ヘンダーソン(Nicky Henderson)調教師は英民放ITVに対し、「馬は自分たちがいつレースに出るか理解しているので、このような雰囲気の中で待たせるのは、馬にとって良くない」と批判した。(c)AFP