【4月12日 AFP】ミャンマー北西部ザガイン(Sagaing)地域の村で11日朝、空爆があり、多数の死者が出たもようだ。英BBCビルマ語放送などは50人以上が死亡、数十人が負傷したと報道。ある目撃者はAFPに対し、死者は100人に上る可能性があると語った。

 ザガイン地域では、2021年2月のクーデターで政権を掌握した国軍と反軍政勢力との間で激しい戦闘が数か月にわたり続いている。

 ソーシャルメディア上では、破壊された住宅の周囲に散らばる遺体を写した動画が拡散。AFPは動画の信ぴょう性を確認できていない。

 反軍政の武装組織「国民防衛隊(PDF)」とつながりのある救助隊員はAFPに対し、犠牲者には女性や子どもが含まれると説明。遺体の収容と負傷者の搬送を行った後の推計として、死者は100人に上る可能性があるとした。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のボルカー・ターク(Volker Turk)高等弁務官は、コミュニティーホールの開所式が行われていた最中に空爆を受け、ダンスを披露していた児童を含む民間人が犠牲となったもようだと語った。

 国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は声明を出し、「ミャンマー国軍による攻撃を強く非難するとともに、関係者の責任追及を求める」と述べた。また国軍に対し、「国民に対する暴力行為」をやめるよう改めて訴えた。(c)AFP