【4月12日 CNS】ボアオ・アジア・フォーラム2023年年次総会は、3月末に終了した。4日間の会期中、「不確実な世界:団結協力して挑戦に立ち向かい、開放と包容で発展を促進」というテーマに焦点を当て、50以上の国・地域から約2000人の代表が対面で集結し、意見を交換し、協力を協議し、共同で発展を目指し、重要な成果を挙げた。

 非政府の国際組織として、ボアオ・アジア・フォーラムは独立性、柔軟性、開放性、包摂性を基礎とし、国家や国際組織の指導者、ビジネスリーダー、専門家、学者、メディア、一般市民の間に交流の橋を構築し、民間の声を汲み取っている。また、アジアを基盤として世界に向けて展開し、アジアの関心事を反映している。

 経済分野の専門優位性を発揮することにより、ボアオ・アジア・フォーラムは、グローバル経済ガバナンスにおいて権威性と影響力を発揮している。同フォーラムは、毎年発行される報告書「アジア経済の展望と一体化プロセス」「持続可能な発展を遂げるアジアと世界」や、専門研究機関や学者との協力を通じ、「ボアオ案」や「ボアオの知恵」を提供し続けている。さらに、フォーラムは重要なホットトピックを議論し、幅広い情報ニーズに対応し、世界的な問題の解決に向けた政策提言を行っている。

 例えば、今年の年会での「中国式現代化」「世界エネルギー大変革」「次世代インターネット」など多数のサブフォーラムでは席が埋まる盛況となり、熱烈な議論が交わされ、期待に応えることで、重要なメッセージを伝え、「世界レベル」の思考の宴に集約された。成熟した組織メカニズムに加え、アジア地域全体の発展と、ホスト国である中国の支援も、ボアオ・アジア・フォーラムに強力なエネルギーを与えている。

 全世界の権力構造や経済の重心が東に移行する中、アジア地域の影響力が急速に増大している。2000年から2021年までの期間、全世界におけるアジアのGDPの比率は26.2%から47.4%に急増した。国際通貨基金(IMF)の最新予測によると、2022年にはアジアの新興市場および発展途上国の経済成長率が4.4%に達し、全世界の3.2%および先進国の2.4%の成長率を大幅に上回り、最も活力のある経済発展地域となっている。

 ボアオ・アジア・フォーラムや東南アジア諸国連合(ASEAN)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、上海協力機構(SCO)、日中韓自由貿易協定(FTA)、中央アジア地域経済協力(CAREC)、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定など地域・サブ地域メカニズムの深化・整備により、アジアの団結と協力には制度的保障が与えられ、内発的力とスケール効果はさらに高まった。(c)CNS/JCM/AFPBB News