【4月11日 AFP】タイ北部チェンマイ(Chiang Mai)で、大気汚染が悪化している。10日には山間部にかすみがかかっている様子が見られた。

 大気を監視するウェブサイト、スイスのIQエア(IQAir)によると、7日朝のチェンマイの微小粒子状物質(PM2.5)濃度は、世界保健機関(WHO)が定める年間平均濃度の66倍以上に達した。この日は大気汚染のひどさで知られるインドのデリー(Delhi)やパキスタンのラホール(Lahore)を上回り、世界一大気が汚染された場所となった。

 人口13万人のチェンマイのニラット・ポンシティターウォン(Nirat Pongsittitavorn)知事は同日、外出を控え、在宅勤務をするよう要請した。

 大気汚染の一因としては、森林火災や野焼きが挙げられている。

 タイのプラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相は、隣国ミャンマーとラオスの首脳とビデオ会談し、問題を協議した。

 チェンマイの観光業協会によると、大気汚染の悪化で観光客が20%ほど減少している。(c)AFP