【4月11日 AFP】男子ゴルフのブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)は、9日に行われた第87回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2023)の最終日に崩れて優勝を逃したものの、LIVゴルフリーグ(LIV Golf League)に参戦する自身や他の選手の能力を疑っていた人々に反論した。

 第2ラウンドと第3ラウンドでは単独首位に立っていたケプカだが、後続に2打差で迎えた最終ラウンドでは3オーバー「75」をたたいてスコアを落とし、優勝したジョン・ラーム(Jon Rahm、スペイン)とは4打差の通算8アンダーで2位タイに終わった。

 LIVゴルフ組では、フィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)も2位タイに並び、2018年大会覇者のパトリック・リード(Patrick Reed、米国)も4位タイに入った。

 LIVゴルフのレベルに関して既存の米ツアー(PGA Tour)よりもレベルが劣るとの批判が出ている中、ケプカは今回のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)においてLIV組が示したプレーの資質についてどう感じたか問われると、「自分たちはこれまでと同じだ。つまり、健康である限り戦える」とし、「今大会に出場した選手の誰もが、そうじゃないと感じたとは思わない。フィルは好調であれば戦えると自分たちは分かっているし、Pリードも同じだ」と答えた。

「僕らがもう戦えなくなり、終わっているというのは、単なるメディアによる操作だと思う」

 今大会の期間中、ゴルフ界を分断している両ツアーは非公式な休戦状態をどうにか維持しようとしており、憎悪や法廷闘争が残っているにもかかわらず、個人同士の関係は良好であることを強調していた。

 ケプカは分断は事実であるとしながらも、マスターズでのこの一週間においては個人的な関係は損なわれていないことが示されたとし、「ファンの方から見れば分断されているのだろう。だけど僕らとしては、それ(良好な関係)を感じたと思う。みんなに会えるのはうれしい。確執なんて全然ない。誰もがそういう見方をするべきだと思う」と語った。(c)AFP/Simon EVANS