【4月9日 AFP】ウクライナのロシア支配地域から連れ去られていた子ども31人が、ウクライナに帰還した。子どもの救出を手掛けるNGO「セーブ・ウクライナ(Save Ukraine)」が8日、明らかにした。

 セーブ・ウクライナによると、子どもたちは東部ハルキウ(Kharkiv)、南部ヘルソン(Kherson)両州から不法に連れ去られていた。

 子どもたちは7日、スーツケースを持ちリュックサックを背負い、親族と共に徒歩でウクライナ支配地域に入った。その後、バスで移動したという。

 セーブ・ウクライナの代表を務めるミコラ・クレバ(Mykola Kuleba)氏はフェイスブック(Facebook)で、子どもたちを連れ戻すに当たり、親族はロシア連邦保安局(FSB)から「13時間の尋問」を受けたと述べた。

 またクレバ氏によると、孫を連れ戻しにロシアへと向かった高齢の女性1人が「ストレス」のために死亡している。

 政府によると、侵攻開始からこれまでに1万6000人以上の子どもがロシアに連れ去られている。子どもたちの多くは、施設に入れられるか里子に出されているという。(c)AFP