【4月8日 AFP】南アフリカ民間航空局(SACAA)は7日、小型機の飛行中、操縦席に入り込んだ猛毒のケープコブラが背中をはい始めたにもかかわらず機体を無事に緊急着陸させたパイロットに対し、「極めて勇敢で非の打ちどころがない」と称賛した。

 ルドルフ・エラスムス(Rudolf Erasmus)氏は3日、乗客4人を乗せてブルームフォンテーン(Bloemfontein)から首都プレトリアに向かって小型プライベートジェットを操縦していた際、背中を大きなケープコブラがはっていくのを感じた。

 極めて切迫した状況だったにもかかわらず、航路のほぼ中間点に位置するウェルコム(Welkom)への緊急着陸を成功させた。

 エラスムス氏は同国のニュースサイト「ニュース24(News24)」に対し、背中に冷たいものが押し付けられているのを感じ、ヘビだと気付いたと語った。「最初は水のボトルかと思ったが、他のものだと気付いた。(だから)動かなかった」

 ケープコブラは、主に南ア南西部に生息している。致死性の神経毒を持つため、かまれた場合は直ちに抗毒血清による治療をしなければならない。(c)AFP