【4月5日 AFP】仏南西部ボルドー(Bordeaux)のピエール・ユルミック(Pierre Hurmic)市長は4日、年金改革に反対するデモの最中に放火され黒焦げになった市役所の木造扉の扱いについて、オンライン住民投票を実施して決める考えを示した。

 フランスでは先月、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)政権が年金改革法案を強行採択したのを受けて抗議行動が激化した。

 ユルミック市長は市議会で燃やされた扉について、元通りに修復、焼けた部分を残しながら修理、現代的なドアに取り替え、の3案を提示。取り替える場合の新デザインに関してはコンペ方式を採用すると説明した。

 市長は「市役所の扉をどうするかは市民が決めるべきだ」と述べた。ただ、住民投票には、文化遺産建築の専門家による報告書と、建築当局の承認が必要という。修理できない場合は、市民の歴史の一部として保存する考え。

 扉は、消防隊が火を消し止めるまで15分間燃え続け、その様子を捉えた動画はソーシャルメディアで拡散された。

 放火に関与したとして、これまでに4人の男が訴追されている。(c)AFP