【4月3日 AFP】ロシアの民間軍事会社ワグネル(Wagner)の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は3日、ウクライナ東部バフムート(Bakhmut)の市庁舎をワグネル部隊が制圧し、「法的な意味で」同市を掌握したと主張した。

 プリゴジン氏はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)に映像も投稿。ロシア第2の都市サンクトペテルブルク(St. Petersburg)で前日起きた爆発で死亡した著名軍事ブロガー、ウラドレン・タタルスキー(Vladlen Tatarsky)氏に追悼の意を表した国旗を手にし、「市庁舎および市内中心部全体を制圧した部隊の指揮官が、この旗を掲揚するだろう」と述べた。

 さらに「バフムートを制圧したのは民間軍事会社ワグネルの部隊だ。法的には、街はわれわれのものだ」と語った。

 同氏は先月20日、ワグネルがバフムートの70%を掌握したとしていた。

 バフムートについては、専門家は戦略的な価値はほとんどないとみているが、ウクライナ側は、同地の防衛は東部戦線全体でロシア軍の攻勢を阻止する上で鍵になると捉えている。(c)AFP