【4月1日 AFP】女子テニスのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)は31日、ロシアとベラルーシの選手が今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)に出場することを容認した大会主催者の決断に反対の姿勢を示した。

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 7月に開催される今年のウィンブルドンでは、ロシアとベラルーシの選手も「中立」であることと、一定の条件を満たした上で出場が認められることになった。

 ウィンブルドンで2度の優勝を誇るクビトバは、「まず最初に、私は戦争に反対の立場であることに変わりはない。とにかくウクライナの人々と選手のことが非常に心配」とし、「彼ら(ロシアとベラルーシ勢)は出場を認められるべきではないと思う。私の意見では五輪も同じ。だから、私はこの件では少しばかりウクライナよりの立場」と話した。

 大会主催者のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)は、英国政府と同国庭球協会(LTA)に加えてテニス界の国際統括団体と協議した上で決定を下したと説明した。

 ロシアとベラルーシの選手が出場禁止になったことで、昨年のウィンブルドンをランキングポイントの対象外としていた男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)は、同選手権の決断を歓迎したが、ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相は「不道徳だ」と反発している。(c)AFP/Simon EVANS