【4月1日 AFP】南米エクアドル南西部グアヤキル(Guayaquil)の路上で、男性の体に巻き付けられていた爆弾を爆発物処理班が解除した。警察が明らかにした。地元メディアによれば、男性は宝石店の警備員で、店主が犯罪組織に「みかじめ料」を払うことを拒んだ後、拉致されたとみられている。

 警察が3月30日夜に公開した動画には、男性の胸部にコードなどが出ている容器がテープで巻かれている様子が捉えられている。

 ソーシャルメディアに拡散された画像には、助けを待つ間、男性が頭に手をのせて通りを行ったり来たりする姿が映っていた。

 市民が安全な距離から動画や写真を撮る中、警察は男性に防弾チョッキとヘルメットを着用させて移動させ、爆発物を処理した。

 警察によると、男性にけがはないという。

 地元の警察署長はツイッター(Twitter)に、「爆発装置を解除した警察官と爆発物処理班の勇気とプロフェッショナルな仕事ぶりは称賛に値する」と投稿している。

 ギャング同士の抗争が後を絶たないエクアドルの中でも、特にグアヤキルでは暴力事件が多く、誘拐や恐喝が頻発している。(c)AFP