【3月25日 AFP】ベネズエラ政府は24日、最重要指名手配犯の一人、「エル・コネホ(ウサギ)」ことカルロス・エンリケ・ゴメス・ロドリゲス(Carlos Enrique Gomez Rodriguez)容疑者が殺害されたと明らかにした。当局は先月、情報提供者に100万ドル(約1億3000万円)の懸賞金を支払うと発表したばかりだった。

 ゴメス・ロドリゲス容疑者は、中北部アラグア(Aragua)州を拠点とする犯罪組織のボスで、警察筋によれば、通称の「ウサギ」は特徴的な前歯から付けられていた。

 レミヒオ・セバジョス(Remigio Ceballos)内務相は国営テレビで、「テロ、恐喝、誘拐、殺人などの容疑で指名手配されていた『エル・コネホ』ことカルロス・エンリケ・ゴメス・ロドリゲス容疑者が殺害された」と発表。殺害された状況は明らかにしなかったが、治安部隊がアラグア州を中心に「数か月間」続けてきた作戦絡みであることを示唆した。

 当局は、1年以上前からゴメス・ロドリゲス容疑者の行方を追っていた。

 同国では2022年2月にも、50万ドル(約6500万円)の懸賞金がかかった犯罪組織のボスが殺害されている。ベネズエラはホンジュラスと並び、中南米でも特に暴力事件の発生件数が多く、2021~2022年には1万1000人近くが暴力犯罪で死亡した。(c)AFP