【4月1日 AFP】男子テニス、ロシア出身のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)は31日、ロシアとベラルーシの選手が今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2023)に出場することを認めた大会主催者の決断を歓迎した。

 7月に開催される今年のウィンブルドンでは、ロシアとベラルーシの選手も「中立」の立場で出場が認められることになった。ただし、ウクライナ侵攻への支持を表明しないこと、両国の政府や国営企業からの資金提供を受けていないことが条件となる。

 世界ランキング5位のメドベージェフは、同選手権を主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)の発表があった数時間後、マイアミ・オープン(Miami Open 2023)準決勝でカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov)との同胞対決を制し、直近5大会連続の決勝進出を決めた。

 試合後には「この決定を知ってうれしい。ずっと話してきた通り、ウィンブルドンでプレーできるなら心から喜んで現地に行く」と話し、「大好きな大会だ。四大大会(グランドスラム)では唯一、準々決勝までたどり着いていない。少なくともグラス(芝)コートは嫌いじゃないし、好きな方だ。だから、心から良い結果を望んでいる」と期待をにじませた。

 ハチャノフは試合後の会見まで情報を把握していなかったものの、メドベージェフと同様に決定を喜んだ。

 ウィンブルドンと英国庭球協会(LTA)は昨年、ウクライナ侵攻を理由にロシアと同盟国ベラルーシ勢の出場を禁止した。その一方で、残り三つのグランドスラムを含めた他のツアーでは、中立を条件に両国選手のプレーは可能となっていた。(c)AFP/Simon EVANS