【4月2日 CGTN Japanese】2023年の卒業シーズンを控え、中国人力資源・社会保障部のデータによると、今年、中国の学部生・修士課程・博士課程の卒業生数は1158万人に達し、昨年に続き、再び1000万人を突破する見通しです。このうち、北京市の卒業生28万5000人の中で、修士課程と博士課程の卒業生数が全国で初めて学部生を上回りました。

 教育と科学技術資源が最も集中している地域として、北京には学位授与権を持つ研究型大学と科学研究機関の数が多く、北京の修士課程の大学院生募集人数は全国の10%近くを占め、博士課程の大学院生募集人数は全国の20%以上を占めています。教育資源が集中する北京で学部生と修士・博士課程の卒業生の数が逆転する現象が起きたことは、全国の修士・博士課程の卒業生が「過剰」になったことを示しているとは限りません。

 公開データによると、先進国では人口1000人当たりの大学院生数は約9人で、韓国は6人ですが、中国は2.2人にとどまっています。また、「中国科学技術統計年鑑」が発表したデータによると、2020年の中国企業の科学研究・試験発展(R&D)人員数は計約560万人で、うち修士以上の学位を持つ人の数は42万人弱で、全体の7.4%を占め、絶対数も全体に占める割合も欧米の先進国を大きく下回っています。この視点から見ると、中国の大学院生の規模は依然として着実な成長を維持する必要があることが明らかになりました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News