【3月27日 CGTN Japanese】中国初のリニアモーターカーによる観光専用路線である広東省清遠駅発の列車が23日、線路、架線、通信などの調整を兼ねた試験運転を開始しました。

 路線の全長は38キロで、2期に分かれて建設されます。1期目の全長は8キロで、今年末に正式に開通する予定です。開通後は、広州市と清遠市を結ぶ広清エクスプレスの銀盞駅・長隆テーマパーク間を快速運行する予定です。路線全体の完成後、初期の1日当たりの旅客輸送量は延べ1万3100人で、長期的には延べ9万1400人に達する見込みです。

 中鉄(中国鉄路)リニアモーターカー交通投資建設有限公司の謝海林社長は、「新しい軌道交通は地下鉄に比べ輸送力は低いが、投資コストはかなり削減される。また、中規模都市に適しており、運営コストも割安だ」と語りました。

 また、業界関係者によりますと、低中速リニアモーターカーは新しい軌道交通方式を代表するもので、設計速度は時速160キロに達し、地形への適応や環境への配慮と保護、安全面などに優れているということです。

 中国には現在までに、北京リニアS1線、中部湖南省の長沙空港リニアエクスプレス、同じく湖南省鳳凰県の鳳凰リニア観光線など、運行中の3本の低中速タイプのリニア路線があるほか、まもなく着工予定の路線も数本あります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News