【3月31日 CGTN Japanese】中国とブラジルは今年2月、二国間貿易の際に米ドルを仲介通貨とせず、自国通貨で決済するという内容の協力覚書を結びました。今月29日、ブラジル政府がこの覚書の内容を明らかにすると、複数のメディアがこれを報じました。

 この報道について、中国外交部の毛寧報道官は3月30日、北京で開かれた定例記者会見で「中国とブラジルは今年初め、ブラジルにおける人民元清算取り決めの確立に向けた協力覚書に調印した。ブラジル人民元清算取り決めの確立は、中国とブラジル両国の企業や金融機関が人民元を使って国境を越えた取引を行う上で有益であり、二国間の貿易投資の円滑化を促進するだろう」と述べました。

 また、ブラジル輸出投資振興局の発表によりますと、2009年以降、中国はブラジルにとって最大の貿易相手国となっているということです。2022年、中国とブラジルの二国間貿易額は1505億ドルに達し、記録を更新し、うちブラジルの輸出額は897億ドル、輸入額は607億ドルでした。

 データによりますと、人民元は今、世界第5位の決済通貨で、累計30カ国以上が人民元決済の利用を開始しています。このうち、ロシア、ブラジル、イラン、カンボジア、イラクの5カ国はすでに人民元決済が利用可能になっている、あるいは加速しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News