【3月31日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のレッドブル(Red Bull)でリザーブドライバーを務めるダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)は31日、F1で戦う強い意欲を今も持ち続けており、2024年シーズンのグリッド復帰に向けた「兆しが現れている」と語った。

 F1で通算8勝を記録しているオーストラリア人ドライバーのリカルドは、契約を1年残して昨季限りでマクラーレン(McLaren)を去り、同胞のオスカー・ピアストリ(Oscar Piastri)にシートを譲った。

 レッドブルとの契約では今季23レースのうちほんの一部のみ参加する予定で、その最初が今週末の第3戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2023)となっている。

 リカルドは豪紙ヘラルド・サン(Herald Sun)で、「グリッド復帰の兆しが現れている」とし、「少なくとも自分の頭の中では、今のところその方向をたどっていると感じる。あしたグリッドに戻れたとして、今度はどうする? というようなシナリオも描いている」と話した。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表によると、リカルドはこれまでチームの会議に全て参加し、今後チームのテストドライバーを務めるという。

 ホーナー氏は、チームの正ドライバーであるマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)のどちらかがレースに出られない場合、リカルドが出場する可能性はあるか聞かれると、「彼はあと10分ほどで準備ができる状態と言えるだろう。トレーニングに励んでいて、チャンスがあれば行く準備はできている」と答えた。

 しかし、その機会が与えられる場所は、まだ定かではない。レッドブルでは選手権2連覇中のフェルスタッペンが圧倒的な強さを誇っており、ペレスも今季第2戦のサウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2023)を制すなど、リカルドへの扉は開きそうにない。

 フェラーリ(Ferrari)やメルセデスAMG(Mercedes AMG)などの強豪チームも盤石なラインナップで、可能性としては中堅チームが考えられるが、これについてはリカルド自身が以前否定していた。(c)AFP