【3月29日 CGTN Japanese】中国北西部の甘粛省(Gansu)武威市(Wuwei)で28日午前、総投資額110億元(約2100億円)、設備容量140万キロワットの黄羊揚水式エネルギー貯蔵プロジェクトが着工しました。完成まで6年かかり、1号機は2029年に稼働する予定で、年間発電量は16億キロワット時となる見込みです。

 揚水式エネルギー貯蔵による発電は現在、効率性や安全性、柔軟性に優れた比較的完備された発電であり、国家揚水エネルギー貯蔵中長期発展計画に基づき、甘粛省では5つの揚水エネルギー貯蔵プロジェクトが建設中です。これらのプロジェクトは、ピーク負荷カットと谷間充填(じゅうてん)、エネルギー貯蔵などの役割を十分に発揮し、現代的なエネルギーシステムの構築をさらに加速させ、グリーンで低炭素な発展を促進する上で大きな意義があります。

 武威市は甘粛省の中心部に位置し、河西回廊(黄河の西側にありチベット高原北西端に接する細長い形の地域・交通路)の東端にあります。同市は長い歴史を持ち、古代シルクロードの要衝に位置し、古代の中原地帯と西域を結ぶ経済拠点でありながら、中原地帯と西域の文化が融合して広がる地域としても知られています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News