【3月28日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は27日、バルト海(Baltic Sea)経由でロシアから欧州へ天然ガスを運ぶパイプライン「ノルドストリーム(Nord Stream)」が昨年損壊した問題について、独立した調査を求めるロシア提出の決議案を否決した。

 中国とブラジルがロシアと共に賛成に回ったが、残る12か国は棄権した。

 決議案は、「包括的で透明性のある公正な国際的調査を行う」委員会を設置し、実行主体や後援者、共犯者らを特定する必要性を訴えていた。

 ロシアのワシリー・ネベンジャ(Vassily Nebenzia)国連大使は「ロシアは幾つかの欧州諸国が行った調査の客観性や透明性について、深刻かつ十分な根拠に基づく疑念を抱いている」と述べた。

 ノルドストリームで発生した爆発について、西側諸国はロシアを非難したが、ロシアは西側の破壊工作との見方を示している。(c)AFP