【3月28日 AFP】ボクシングミドル級の五輪金メダリストで、同級元世界王者の村田諒太(Ryota Murata)が28日、現役引退を表明した。

 村田は、2012年のロンドン五輪で日本人選手では初となる同級金メダルを獲得し、プロ転向後の2017年にはWBAのタイトルを獲得した。

 昨年4月にはIBF王者ゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)との王座統一戦で世界の表舞台に戻り、善戦したものの9回TKO負けを喫した。

 プロでの戦績は19戦16勝(13KO)3敗。

 村田は「もともとゴロフキン戦が最後だと思っていた」とし、「自分がボクシングに求めるものがあまり見つからなかった」と述べた。

 また村田は、引退後について「アスリートのロールモデルを示したい」と意気込んでいる。

「アスリートは夢がかなうとその後のキャリアに熱を持てない人がいる。自分自身がこれからのキャリアを作り、競技だけが人生ではないということを示す」 (c)AFP