【4月1日 CGTN Japanese】最近、中国のある女性教師が紙を使って生徒たちに「言葉の暴力」による影響を諭す動画が中国のネット上で拡散され、多くの人々が共鳴しています。

 この女性教師は、中国東部の山東省済南市高新区黄金谷学校1年3組担任の靖先生です。事の発端は、クラスのある男子生徒が女子生徒の服がダサくて醜いと嘲笑し、女子生徒がそれにショックを受けたことでした。それを知った靖先生は、白いすべすべの紙を手にして、その紙を特定の生徒に例えました。紙に向かって「あなたは醜い。服がダサくて成績も悪い。先生も親も同級生も、みんなあなたのことが大嫌い」と言いながら、紙をくしゃくしゃに丸めました。靖先生はそれから、「今、彼を傷つけることを沢山言ったけど、では、今から謝りましょう。『ごめんなさい』『ごめんなさい』と何回言っても、たとえ相手から『大丈夫』と言われても、この紙は元に戻れますか」と生徒たちに聞きました。

 生徒たちは異口同音に「戻れません」と答えました。

 靖先生は続けて生徒たちに「やっぱり傷付いていますよね。皆さんは自分をよく抑えて、紙をくしゃくしゃに丸めるような人間になってはいけませんよ」と諭しました。

 この動画は中国のSNS上で拡散され、人々からの注目を集めました。「素晴らしい!子どもたちだけでなく、誰もがこうした考え方をするべきだ」――靖先生の教育方法を賞賛する書き込みが多く寄せられました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News