【3月26日 AFP】米ラッパーのカニエ・ウェスト(Kanye West)さんは25日、映画『21ジャンプストリート(21 Jump Street)』のジョナ・ヒル(Jonah Hill)を見て、「またユダヤ人が好きになった」とインスタグラム(Instagram)に投稿した。これまでの反ユダヤ的な姿勢を一転させた形だ。

 現在「イェ(Ye)」の名前で活動するウェストさんは、反ユダヤ的な発言や「ナチス(Nazi)愛」、ナチス総統アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の賛美で物議をかもしてきた。そうした言動を受け、スポーツ用品大手の独アディダス(Adidas)などのブランドが提携関係を解消。大半のSNSからも締め出されている。

 しかし、この日は「『21ジャンプストリート』に登場するジョナ・ヒルを見ていると、ユダヤ人がまた好きになってきた」と投稿。「イエス・キリスト(Jesus Christ)はユダヤ人であり、キリスト教徒に反ユダヤ主義者のレッテルを貼ることはできない。ありがとう、ジョナ・ヒル。愛しているよ」とつづった。

 SNS上では、ウェストさんの新たな宣言をユーモア交じりの発言と歓迎する向きも見られたが、「あなたがまいた憎悪の種はすでに大きくなっている」などと、遅きに失したとの受け止め方をする声も多かった。(c)AFP