【3月25日 AFP】フィギュアスケート世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2023)は24日、さいたまスーパーアリーナ(Saitama Super Arena)で女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、坂本花織(Kaori Sakamoto)が合計224.61点で優勝し、大会連覇を果たした。SP3位の三原舞依(Mai Mihara)は同205.70点で5位。渡辺倫果(Rinka Watanabe)は同192.81点で10位だった。

 ショートプログラム(SP)で今季世界最高得点をたたき出し、大きなリードを奪っていた坂本は、この日はフリップジャンプの一つのミスで点差が危うくなったが、そこから落ち着いて立て直して優勝した。韓国の李海仁(Lee Hae-in、イ・ヘイン)が同220.94点で2位、ベルギーのルナ・ヘンドリックス(Loena Hendrickx)が同210.42点で3位に続いた。

 演技後は納得のいかない様子で、涙を流した坂本。SPで築いた差を失ってしまったのではないかと不安になったと明かし、今後は「もっと強い選手」になりたいと話した。

 女子の世界フィギュア連覇は2017年にロシアのエフゲニア・メドベデワ(Evgenia Medvedeva)が達成して以来の快挙となった。ロシア勢はウクライナ侵攻の影響で今大会への出場を禁じられている。

 また、日本勢にとっては、前日にペアで同国初の世界選手権制覇を果たした三浦璃来(Riku Miura)/木原龍一(Ryuichi Kihara)組に続く今大会二つ目の金メダル。男子の前回王者である宇野昌磨(Shoma Uno)もSP首位に立っており、25日のFSでは三つ目の期待が懸かっている。

 アイスダンス・リズムダンス(RD)では、米国のマディソン・チョーク(Madison Chock)/エヴァン・ベイツ(Evan Bates)組が91.94点で大会初制覇に向けて好発進。イタリアのシャルレーヌ・ギニャール(Charlene Guignard)/マルコ・ファッブリ(Marco Fabbri)組が88.21点で2位、カナダのパイパー・ギレス(Piper Gilles)/ポール・ポワリエ(Paul Poirier)組が87.34点で3位に続いた。

 村元哉中(Kana Muramoto)/高橋大輔(Daisuke Takahashi)組は72.92点で11位につけている。(c)AFP/Andrew MCKIRDY